株式投資の始め方と勉強法

短期投資か長期投資か

2016年9月5日

短期投資か長期投資か

短期投資では儲けられない

STEP7までは投資家のマインドに主軸をおいて進めてきましたが、ここからはいよいよ方法論に移っていきましょう。(ステップ7:株式投資の勉強法を知る

株式投資とはどのように稼ぐものであるかをイメージした時、短期間のうちに売り買いを繰り返すというイメージを抱く人は少なくありません。値動きの大きい銘柄に目を付け、株価の低いときに買い、高い時に売ることだけを重視し、短ければ数時間で売買してカッコよく稼ぐというものです。これはデイトレードという手法であり、確かにスマートに見えますし、デイトレードによって稼いでいる投資家もいます。

しかし、皆さんは短期投資には手を出さない方が良いでしょう。短期投資で成果を出せるのは一握りのセンスある投資家だけだからです。デイトレードでは、ごくわずかな値動きで利益を狙っていくため、1回の取引ではそれほど儲けられません。

例えば株価1000円の銘柄が10円すなわち0.01%上昇した時に売れば利益が出ますが、100株売買したとしても1000円の儲けにしかなりません。手数料分を差し引けば儲けはさらに少なくなり、何連勝もしなければ大した儲けにはなりません。言うまでもなく、何連勝もするというのは、相当すぐれたセンスがなければできないことです。

ほとんどの人はこのセンスを持っていません。そのため、結局はギャンブルになってしまい、うまくいっても利益も損失も出しながらほとんど儲けにはならず、手数料分だけ損失を出してしまうことになります。時に大きな利益が出るかもしれないと思うかも知れませんが、それは時に大きな損失が出る可能性があるということの裏返しでもありますから、やはり手数料分だけ損失を出してしまうのが普通です。

長期投資が基本

株式投資で堅実に稼ぎたいならば、長期投資が基本になります。長期投資とは、必要とあらば何年間でも保有し続けて利益を待つ方法です。株価が安い時に買って高い時に売るということさえ難しい投資の世界では、長期投資こそ堅実に稼ぐ唯一の手法です。

長期投資であれば、仮に高値で買うことがあったとしても堅実に儲けることができます(もちろん、倒産しない企業に投資することが前提です)。高値で買った後に株価が下がれば後悔しそうなものですが、その時にはその株価で買うことによって平均取得単価を引き下げればよいだけの話です(例えば、1000円で100株買った後に株価が800円に下がった時、さらに100株買い増せば平均取得単価は900円に下がります。また1000円になった時に売れば10000円の利益になります)。最も良いのは、安定した企業に決まったペース(例えば毎月、2ヶ月に1回など)で決まった金額を投資することです。これを、ドル・コスト平均法と言います。基本は長期投資でドル・コスト平均法を活用することです。

投資した企業が非常に危ない状況に立たされるなどしなければ、保有期間はどれほど長くても構いません。なぜこんなことが言えるのかといえば、株式の価値は長期的に見て上がり続けるということがわかっているからです。

このことは、経済学者のジェレミー・シーゲルの論文に詳しく書いてあります。興味がある人は著作『株式投資』を読んでみることをお勧めしますが、簡単に言うと、過去200年間の様々な金融資産の値動きを見たところ、株式の価値は上がり続けているのです。1801年に1ドルの価値を持っていた米ドル、金(ゴールド)、短期国債、長期国債、株式の価値が、2001年までの200年間でどのように変化したかのデータが掲載されていますが、それによれば以下のように変化しています。

1801年2001年
米ドル1ドル0.07ドル
1ドル0.98ドル
短期国債1ドル304ドル
長期国債1ドル952ドル
株式1ドル599605ドル

米ドルは価値を大幅に下げており、現金のまま保有していた人は大きく損をしています。金はよく知られている通り価値が変化しないものでありますが、わずかに下がっています。最も安全な資産と言われている国債を見てみると、短期国債304倍、長期国債は952倍に上がっています。この中において、株式だけが約60万倍という群を抜いた上昇をしたことが分かります。

単純に考えるならば、1801年の時点で1ドルを株式に投資して200年間保有していたならば、約60万ドルに増えていたということになります。株価を押し下げる数々の事件を経ながら60万倍に成長しているのですから、株式の成長力がいかに強いものであるかがよく分かります。

長期投資とは言っても、何年間保有するかは人によって様々でしょう。数年の人もいるでしょうし、10年以上の人もいるでしょう。しかし、自分には投資のセンスなどないという人は、とにかく倒産しない企業にドル・コスト平均法を用いて投資し続け、できるだけ長く保有するのが最も賢明な道です。毎年配当金によってお小遣い収入があるでしょうし、長期の保有後にはキャピタルゲインも得られることでしょう。

もっとも、長期投資を行う際には忍耐力が求められます。なかなか増えるのが遅いと不満に思うこともあるでしょうし、株価が大きく下がる事件があれば不安になることもあるでしょう。長期保有の対象とした企業が良くない企業であれば、価値が下がることもあります。しかし、正しく選んだ企業を、さまざまな不安の中でも保有し続けることができれば、最後に笑うことができるに違いありません。シーゲル博士などは、長期投資こそが確実に稼ぐ唯一の方法であると言っています。

もちろん、保有する株価が大幅に上昇し、後に下落する可能性が高いと判断した場合などには、売り払って利益を得るのも良いでしょう。しかし、基本的には長期間保有するのだと考えておくだけで、短期投資家たちが慌てる局面でも悠然と構えることができ、損失に終わることもなくなるのです。

次の記事は「ステップ9:小型株投資か大型株投資か」です。

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KEIKO@管理人

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